花の数え方の主な単位は?スタンド花の数え方も紹介

花を数える際にはさまざまな単位が用いられています。代表例は一輪や一本ですが、これ自体もどのような場面で使うのが正しいかはわからない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、具体的な例を挙げ、花の数え方について紹介していきます。

一輪と一本はどう使い分けるのか、その他知っておきたい花の数え方の単位についてまとめておりますので、ぜひ最後までご覧ください。

花の数え方の主な単位

始めに、花の数え方の主な単位を挙げていきます。

  • 花の数え方:一輪(いちりん)
  • 花の数え方:一本(いっぽん)、一束(ひとたば)
  • 花の数え方:一枚(いちまい)、一片(ひとひら)
  • 花の数え方:一むら(ひとむら)
  • 花の数え方:一朶(いちだ)
  • 花の数え方:一つ(ひとつ)一個(いっこ)
  • 花の数え方:一片(いちへん)
  • 花の数え方:一束(ひとたば)、一把(いちわ)
  • 花の数え方:一枝(いっし)

以下の項目でそれぞれ詳しく解説します。

花の数え方:一輪(いちりん)

一輪は、一つの咲いた花を現わす言葉です。輪という漢字は車輪や輪転などからも想像できるように、円形をあらわします。

例えば、タイヤも一輪と呼ぶのが一般的です。バラやキクの花など、花の部分が円形になっていますから、それぞれの花を一輪と数えます。ただし、無数の小さな花をつける場合は、その一つひとつは「いちりん」とは呼びません。

ちなみに、つぼみの状態では、まだ一輪とは呼ばないのが一般的です。あくまでも咲いた花一つを数える時に、輪を使います。

花の数え方:一本(いっぽん)、一束(ひとたば)

切り花になっていたら、茎を単位として一本と呼びます。

例えばバラなら複数の花が、一本の茎に咲くことも多いです。この場合は、一本という単位で表現します。切り花になっていたら、最小単位は一本だと考えて良いでしょう。さらに、その一本の花をいくつか束ねたものを、一束と呼びます。花束・ブーケはもちろん、一個ではなくて一束と呼ぶのが適切です。

特に何本を束ねたら一束か、というような決まりはないので、複数をまとめてあれば、束の単位を使うと良いでしょう。

花の数え方:一枚(いちまい)、一片(ひとひら)

一枚(いちまい)は基本的に、薄いものや平たい物体を数える際に使います。花を数える際には、花びらや葉の単位として用いることが一般的です。花を使った恋占いだと、花びらを一枚、また一枚とちぎっていく、という表現ができます。

一片は「ひとひら」と読む単位で、こちらも薄いものを数えるのが主な用途。花びらの他には、肉一片や、貨幣一片などの数え方があります。現代では、花びらを詩的に表現する時に一片が使われる傾向があり、日常では一枚と呼ぶ方が多いでしょう。

花の数え方:一むら(ひとむら)

一むらは、漢字で書くと一叢や一群となります。いずれも何かが集まって、一塊になっている状態を指す言葉です。

花を数える際には、群がって生えている植物の、一つのまとまりを指します。

例えば、アジサイやツツジは群生する花の代表例でしょう。このアジサイやツツジが集まって、一塊になっているものを、ひとむらと呼びます。現代では日常よりも、詩や俳句などの芸術分野で目にすることが多いかもしれません。

花の数え方:一朶(いちだ)

一朶は「いちだ」と読み、花を数える際には枝一本を指すことが多いです。ただ、色々な使われ方をしており、注意が必要な言葉とも言えます。

一輪の花を指すこともあれば、カスミソウのようにたくさん花をつける植物の茎一本を表現している場合もあるのです。

「朶」は垂れ下がったものを表す言葉で、耳朶や朶雲などがあります。植物に関しては枝や花、実などが垂れ下がる様子を見せるため、これらを一朶と数えます。

花の数え方:一つ(ひとつ)一個(いっこ)

一つと一個は花を数える際、色々な場面で使われています。代表例が咲いた花の数を数える時でしょう。切り花の茎に、複数の花がついている場合、それを一個、二個またはひとつ、ふたつと数えます。

他に、つぼみはまだ一輪と呼ばないので、この単位を用いるのが一般的です。

実も同様で、一個、ひとつと数えます。

あとは、鉢植えにしたフラワーアレンジメントも、一個、一つと呼ぶことが多いでしょう。

花の数え方:一片(いちへん・いっぺん)

一片は「いちへん」や「いっぺん」とも読みます。「ひとひら」は薄いものを指しますが、「いっぺん」は何かの一部、ひとかけらを指します。

そのため、小花を数える際の単位として使われることがあります。小花は小さな花が群れて咲いて、大きな花のように見えるのが特徴です。その集まった小さな花の一つを、「いちへん」と数えます。ただ、「いちへん」や「いっぺん」と読んだ場合も、薄いものを数える時にも使う言葉のため、注意しましょう。

花の数え方:一束(ひとたば)、一把(いちわ)

一本の切り花を一つに束ねたものを、一束(ひとたば)、一把(いちわ)と数えます。ただし、一般的によく使うのは、一束の方でしょう。一把も間違いではありませんが、一束の方が伝わりやすい場面が多いです。一把は文字通り、つかむ、握るなどの意味がある言葉です。このため、線香やそうめんの束など、手につかめるサイズを一把と表現することが多いでしょう。一束は薪など、大型のアイテムをまとめた場合にもよく使われています。

花の数え方:一枝(いっし)

一枝は文字のとおり、花のついた枝を数える際に使います。桜や梅など、花が咲く木を数える場合に用いるのが一般的です。読み方は「いっし」の他に「ひとえだ」もあります。「ひとえだ」と表現した方が、直接的でわかりやすい場面もありそうです。ただ、枝の場合は一本でも代用できますので、普段、一枝は余り耳にしないかもしれません。なにかの時に一枝と言われたら、花のついた枝の単位だなと覚えておけば安心でしょう。

スタンド花の数え方

スタンド花は、これまでと違って特殊な数え方をします。

正しく数えられると、花屋を利用する時にスムーズでしょう。

また、スタンド花そのものについても解説していますので、お祝い事やイベントごとの際に利用してみてください。

スタンド花の数え方は?

スタンド花の数え方は、基(き)を使います。基は据え置くものを数える際によく使われる単位です。例えば石のお墓や、頭を置くことから枕を数える場合にも、一基、二基と数えます。スタンド花は大型で、どっしりと据え付けますから、基を単位に用いるのは自然な流れでしょう。

なお、スタンド花は二基一組で扱うこともあります。

この場合は、一対(いっつい)と数えます。

スタンド花って何?

スタンド花は、スタンドと呼ばれる台に花器をのせ、花で飾った大型のフラワーアレンジメントです。スタンドを使うため高く仕上がることが特徴で、さまざまある花のアレンジメントの中でも一際目を引きます。慶事・弔事など幅広い場面で使われており、身近な例では卒業式や開店祝いなどで目にする機会が多いでしょう。最近では「推し」のイベントの際にファンから共同出資して贈られることも多く、注目を集めています。

豪華な一段と二段の二つのタイプが主流で、予算や会場の規模などから使い分けることができます。

スタンド花の値段はいくらくらい?

スタンド花の相場は、一般的に一段タイプなら15,000円〜20,000円、二段タイプなら25,000円からの値段となっています。花やスタンドをグレードアップしていくと10万円を超えてくるアイテムも珍しくありません。さらにオーダー品では数十万円規模になります。オーダーメイドで巨大なフラワースタンドを作ることも可能です。

スタンド花を贈る際の注意点は?

スタンド花を贈る際には、いくつか注意点があります。

注文の前に確認しておきましょう。

  • 贈り先や日時を把握する

贈り先の情報を調べて、いつ配達するのかも明確にしておきましょう。お花屋さんの配達範囲や作業時間の問題があるため、送る先と日時がわからないと不安が生じます。

  • 1週間前までにお花屋さんに注文

スタンド花は、花材を注文してアレンジして作ります。このため、ある程度は時間に余裕が必要です。少なくとも1週間前までに注文するようにした方が良いでしょう。

  • 色やイメージをしっかり伝える

スタンドフラワーの色や仕上がりのイメージを具体的に伝えると、好ましい形にアレンジしてくれます。

  • 自社配送できるお花屋さんを選ぶ

自社配送できるお花屋さんだと、送料や回収費用が余分にかからないことが多いです。また、注文から回収までワンストップなので、安心感もあります。スタンド花は回収が必要な大型のアレンジメントです。贈り先に迷惑がかからないよう自社配送を行っている花屋を選ぶことをおすすめします。

花の数え方でよくある質問

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花の数え方に関して、よくある質問に回答しています。単位の使い方や、選び方がわからない場合に参考にしてみて下さい。特に花を数える単位の中には、使い分け方法がわかりにくく、間違って使ってしまいやすいものもあります。間違っていると恥ずかしい思いをする可能性もありますから、仕事の場合はもちろん、お花が趣味の方も確認しておきましょう。

よく使う「本(ほん)」と「輪(りん)」の使い分け方法は?

切り花を数える際によく使うのが、「本(ほん)」と「輪(りん)」です。似たようなイメージがありますが、別物のため注意が必要です。

使い分ける際のポイントをまとめていきます。

  • 花の形で見分ける

バラなどの、丸い形をしている花は「輪」を用います。これに対し、小さい花が無数に集まって、変わった形をしている場合は、一輪とは数えないのが基本です。

  • 大きさで見分ける

感覚的な部分ですが、大きさによっても一輪を使うかどうかが変わってきます。例えば、菊の花くらいの大きさだと、一輪と呼びます。しかし、カスミソウの花一つは、一輪ではありません。

  • 茎を数えるなら「本」、花を数えるなら「輪」

花の数より、茎の数が大切な場面は、「本」を使います。逆に、花自体を数えるなら、「輪」を使う方が一般的だと考えて良いでしょう。

まとめ

花の数え方について紹介してきました。一般的に耳にする「輪」や「本」の他にも、多彩な単位があって驚いたかもしれません。

普段は耳慣れないものもあり、使い分けるのは難しいと感じる方もいるでしょう。

しかし、基本は数える対象が何なのかに注目すると、迷いにくいはずです。

また、フラワースタンドは、少し特殊な数え方をしますので、こちらは覚えておいて損はありません。

この記事をお読みいただき、少しでも花の数え方を覚えていただけると嬉しいです。

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