お祝い事などの場面で贈ることが多いスタンド花ですが、スタンド花を贈るときにはどのようなことに気を付ければいいのか悩んでしまうこともありますよね。
注意すべきことやマナーを知らずにいると、逆に失礼になってしまうこともあります。そこで本記事では、スタンド花を贈る場合に気を付けたいことやマナーなどを紹介します。
スタンド花を贈る際に注意すること
それではさっそくスタンド花を贈る際に注意することについて見ていきましょう。
- 届ける日にちを確認
- 設置できるスペースがあるか確認
- 立札をつける
- 回収ができるか確認
以上4点を詳しく解説していきます。
届ける日にちを確認
スタンド花を贈る場合は、いつ届けるべきかを事前に確認しましょう。
葬儀に贈る場合は、次のように目安があります。
- 葬儀当日:葬儀当日の午前中までに届けられるよう手配
- 葬儀翌日:葬儀翌日の午前中に届くよう手配
- 四十九日、百か日:それぞれの法要の日に合わせて届くよう手配
四十九日、百か日の法要であれば、前日に届けるのも選択肢の一つです。遺族の方と事前に相談し、スムーズな受け取りができる日時を確認しましょう。
また、開店、開業の日にちや、公演の初日、千秋楽などは一日しかないため、スタンド花を贈る日にちを間違ってしまうと、せっかくのお祝いの気持ちが届けることができません。
スタンド花を贈る場合には事前にしっかりとその日にちを確認し、当日に届くように
花屋などでスタンド花を注文をする場合には、事前にしっかりと届ける日にちを確認し、届ける日の一週間前までには注文を完了させておくと安心です。
設置できるスペースがあるか確認
スタンド花は花径が大きく、しっかりとした台がついているため、設置するスペースが必要となります。
小規模のお店などでは設置ができないこともあるでしょう。また、大きな会場などでも、外部から贈られるスタンド花を受け入れていないことがあるため注意が必要です。
事前に設置場所を確認し、スペースの大きさや形状に合わせて適切な大きさのスタンド花を選びましょう。
一般的な目安は以下の通りです。
スペース | 適切な花径 |
ワンルーム | 直径30cm程度 |
1LDK | 直径40〜50cm程度 |
2LDK以上 | 直径60cm以上 |
スペースが狭い場合は小ぶりなスタンド花を、広い場合は存在感のある大きめのものを選ぶとよいでしょう。花屋に相談するのも賢明な選択です。
立札をつける
スタンド花をお祝いの場などに贈る場合には、その花の真ん中に立札と呼ばれるものが付きます。
スタンド花にはご祝儀の袋などと同じように、熨斗の意味も込められており、立札があることで、スタンド花が誰から届いたものであるかをはっきりとわかる役割もあります。贈る相手へのお祝いの気持ちや、感謝の気持ちなどが込められているため、必ずつけましょう。
スタンド花を贈る際には、必ず立札をつけることがマナーです。立札には、
- 贈り主の名前
- 受取人の名前
- 贈る目的(冠文字)
を記載します。
冠文字とは、スタンド花を贈る目的を表す言葉のことです。 お祝いの場合は「御祝」「寿」などの赤字で書くのが一般的です。
そして、その下には「開店」「開業」「結婚」と、お祝いの事柄が続きます。そして、贈る相手の名前や会社名、その横に贈り主の名前を入れます。このときに、個人である場合にはフルネームで、会社やグループで贈る場合には「○○一同」などと入れましょう。
例) ○御祝 新店開店 △寿 会社設立
一方、お悔やみの場合は「哀悼」などを用い、黒字で書くのが基本マナーです。
立札の書き方や色使いを間違えると、受取人を不快な気持ちにさせてしまう可能性があります。スタンド花を贈る際は、マナーを守って立札の作成を忘れずに行いましょう。
立て札の書き方については以下の記事でも紹介しています。ぜひご覧ください。
『スタンド花には贈り主の名前を入れよう!立て札の書き方をご紹介』
『個展のお祝いにスタンド花を贈ろう!立て札の書き方や注意点を紹介』
回収ができるか確認
スタンド花を贈る際には、お祝いの場所やお悔やみの場所が遠方の場合、回収の手配が難しい場合があります。そのため、事前に主催者側に回収の可否を確認しましょう。
回収できる場合は、通常、お花を提供した花屋が回収に伺いますが、遠方の場合は別途料金がかかる可能性があります。
一方、回収できない場合は、主催者側で処分を行うことになります。この場合、一部のお花を持ち帰る習慣がある地域もあるため、主催者に確認し、対応を伺うのがマナーです。
早めの回収手配や、近くの花屋を利用するなどの対策が必要になる場合があり、事前の確認が重要となります。
どのようなお祝いでスタンド花を贈るの?
スタンド花を贈る場面はたくさんあります。たとえば「開店祝い」「結婚式」「葬儀式」などです。これらの場面でスタンド花を贈るときにはその相場やどのようなスタンド花を贈ればいいのかが異なってきます。
それぞれどんなスタンド花が向いているのか相場と共に紹介します。
開業・開店
開業、開店などのお祝いの場面では、小規模な店や友人が開業した場合は、「1,0000円~15,000円」程度のものが贈られることが多いです。贈る相手が取引先の場合には少し価格が高いものが好まれます。
また「開店・開業祝い」には、火事を想像させる赤色の花を贈るのは避けるのがマナーです。そのため、赤を避けた華やかなものがふさわしいでしょう。
また、飲食店などの飲食を行う開店祝いの場合には、香りがきついものや花粉が落ちてしまうような花は避けると、より場面にあったスタンド花を贈ることができます。
結婚式
結婚式にスタンド花を贈る場合、「2,0000円」前後のお花が好ましいでしょう。開店祝いと異なり、贈ってはいけない色はありません。
しかし、黄色いバラや黄色いチューリップなどは花言葉が「別れ」を表すため避けるのが無難です。結婚式のスタンド花には「愛情・幸せ」などといった花言葉がある「バラ・ガーベラ・胡蝶蘭」などがおすすめです。
胡蝶蘭の魅力については以下の記事でも紹介しています。ぜひご覧ください。
『胡蝶蘭はスタンド花でも人気!人気の理由や最適な贈るシーンなど紹介!』
葬儀式
葬儀式にもスタンド花は贈ることが可能です。相場は「15,000円〜20,000円」が相場になります。葬儀式に使用されるスタンド花は「供花」と呼ばれており、ほかのスタンド花に比べて落ち着いた色合いのものを選ぶのが一般的です。
葬儀式にスタンド花を贈る場合は、相手の宗教について調べておく必要があります。なぜなら、宗教によって葬儀式のマナーも変わるからです。
仏教の場合は葬儀場にスタンド花を届けるのがマナーですが、キリスト教の場合は自宅に贈るのがマナーとなっています。
まとめ
スタンド花は、空間にあるだけで周りを一気に華やかにします。それだけの存在感があるため、贈るときはこだわって贈りたいものです。
贈る相手やイベントごとに注意することやマナーは異なるため、事前によく確認しましょう。
今回紹介した
「イベントの日にち」
「スペースの有無」
「回収ができるか」以上の3点はは必ず確認してからスタンド花を購入してくださいね。
今回ご紹介した注意点・マナーを守って、素敵なスタンド花を贈りましょう。